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レバノンの首都ベイルートのスーパーマーケットで2024年9月17日、男性のかばんが爆発した。ソーシャルメディアに動画が投稿された=ロイター

 レバノンでポケットベル型の通信端末が一斉に爆発した事件をめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズは18日、3人の情報当局者の話として、端末を製造したとされるハンガリーのBAC社は「イスラエルのフロント(隠れみの)だった」と報じた。

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 同紙によると、イスラエルの諜報(ちょうほう)員が製造していることを隠すため、ほかに少なくとも2社のペーパー会社も設立。BAC社は通常の製品を作りつつ、ヒズボラ向けにはPETNと呼ばれる爆薬を電池に混ぜ込んで別に生産した。レバノンへの出荷は2022年夏に始まったが、最高指導者のナスララ師がヒズボラのメンバーに携帯電話の使用を禁じた今年2月以降増産したという。

 ポケベルがどこで製造されたのかをめぐっては、謎と波紋が広がっている。ポケベルには台湾のメーカー、ゴールド・アポロ社の商標がついているが、同社は、製造したのはブランド使用権を認めたハンガリーのBAC社だと説明した。

 一方、ハンガリー政府の報道…

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